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クラニオセイクラルバイオダイナミクスについて

私が取り組んでいるクラニオバイオについてです。

一般的に「クラニオ」と聞いて検索すると、表示される多くのクラニオは治療院などで使われることの多いバイオメカニックという手法で、私の取り組んでいるものとは似て非なるものです。
実際、揺らしの先生のところで10年前くらいになるでしょうか?クラニオの特別講座として1日講習を受けたことがありましたが、

バイオダイナミクスのイントロダクション(お試し講座のようなもの)を受けた時に、全然違うやん!!!!

と衝撃を受けたことを思い出します。

それはメカニックのクラニオだったのです。

10年にわたり「クラニオセイクラルとはこういうもの」と決めつけていたことを恥ずかしくも思いましたし、井の中の蛙というか、自分の視野の狭さを痛感した経験でもありました。

それらはどんな意図をもって、どう行うかという点において大きな違いがあり、現在のところ大きく分けても3種類が存在しています。

すべて始まりは同じですが、研究の過程で使われ方や志向によって少し違った意味合いを持つようになりました。

ドクターアプレジャーによって、自閉症や子供の発達に悩みを抱える親や教師など、専門職以外の人にも簡単にわかりやすく伝えた手法として発展していったのがメカニクス、

一方でバイオダイナミクスは、バイオ(命、生命)、ダイナミクス(活力、駆動力)という名前の通り、身体をパーツではなく1つの集合体としてとらえ、身体の意図にしたがう、というワークです。

バイオダイナミクスの目的は目の前の不調というより、からだそのものの生きる力、生命力の基本に戻ることをサポートすることです。

その中間のようなワークもあり、医療的な側面もある一方、ヒーリングのような形で使われることもあったり、その幅は多様な印象です。

ただ、もともとはオステオパシーから発生しているため、大学で博士課程を終えたもののみが学ぶことのできる分野ですが、先達の努力により、一般の私たちにもそれを学ぶ門戸が開かれたことは大変ありがたいことです。

しかし、その技術も理論もそう簡単にマスターできるものではありませんし、タッチの質や体感をとっても、かなり繊細がゆえに、学べばわかるというものでもありません。ただ、それゆえにそこから知覚できる世界の奥深さはこれまでの学びとは比べ物にならないものです。

どなたかが表現されていました、メカニックがピアノやギターなどの単独演奏だとしたら、

ダイナミクスはオーケストラだと。

単楽器でももちろん美しい演奏は可能です。しかし、それがオーケストラになったとき、その奥行きや幅の広がりは別物になるでしょう。

このワークの要素である「脳の構造を生理学的に理解する」「姿勢やタッチを学ぶ」「Taido潮流を知覚する」「発生学を理解する」

ことはある程度の学びから得られることですが、本来の触れ方を学ぶということは、「あり方」を学ぶということにあります。

Doing  ではなく、Being。そしてこの繊細なワークの理解は本当に理解しているかの判断がわかりにくい特徴があります。

それゆえに2006年に協会が設立され、クラニオセイクラルの基本的なワークの学びができる教育機関として

世界で10校が認定されています。(米国3校、英国2校、スイス2校、オーストリア1校、オーストラリア1校)

私が学んでいるのはそのうちのスイス校、バードレイナ先生に学んでいます。先生はICSBという協会も設立され、スイス以外に

日本、台湾、チェコ共和国などで指導されています。

ICSBについてはこちら

 

さて、そんななんともわかりにくい、難しくて時間のかかるクラニオはなぜ私を引き付けるのか

それはこれまでやってきたことの想像を超える生きていることへの興味と起こりうることへの関心です。

コリや滞りの解消のための施術はその目的のために行いますが、もちろん、身体はつながっているという筋膜のネットワークの視点でいくと、肩が凝っているからと言って、肩が原因とは限らない、などのことから全身をからめたトリートメントをさせていただいております。

また、こころとからだもつながっている、というソマティックな視点でいうと、身体をケアすれば、心の状態も変化する、という事も視野に入れてきました。

つまり、身体の状態と心の状態はリンクしている、そして、身体が感じていることはココロへの架け橋(潜在意識にもつながります)

であることもふまえての現在のおまかせオーダーメイドの柱となっています。

しかし、ここで思っていました。

私から見てのいい感じはその方にとっての本当のいい感じなのか??

正しいとはなんだろう?本当ってどういうことだろう??

もちろん、無理やりほぐす、力業などは使用しないので、あくまでもこっちがよくないですか??という感じで身体に話しかけながら施術は行うので強制しているとは思っていませんが、

それでもその方のカラダに意図があるなら、一番にするべきことを身体が知っているのなら、(知っているのですよ)

外からの力学で何とかしようとするのではなく、それに従うことが一番正解なのではないかと思っていたのです。

では、その身体の意図とは?本当にあるのか?あるならどうやって知るのか??

これが現在の学びの中で学んでいることです。

 

命の始まりはどこでしょうか。

おぎゃ~と産まれた時?泣くことは肺呼吸の始まりですよね。

もっと前の受精卵からスタートします。

以前は(私が教わったのは)早い者勝ちの精子が卵子に到着して受精し、受精卵となる、という感じでしたが、

これももっと詳しくわかってきていて、精子の中でも勇者となるべくひとつ(二つのこともあるが)のために、他の精子が道を作り、譲り、受精することがわかっています。

そして、その瞬間、火花のような発火がおこり、全体を覆うがおき、受精卵には膜がつくられ、他を寄せ付けず、

一つの細胞となります。奇跡の瞬間です。

そして、この波、この瞬間から、今、生きている私たちのカラダにも、死ぬまで続く動きがあります

これは行ったり来たりの流れがあるので、潮、タイドとよばれ、拡張、収縮といった、呼吸のような動きをすることから、肺呼吸の前の呼吸、一次呼吸と呼ばれます。

そして、この一次呼吸を知覚することが、このワークの始まりです。

 

筋肉や、皮膚、骨などは見えなくても認識できるし、触れることもできる

心は感情というバロメーターで認識できるし、潜在意識なども言葉としての理解はできる。

心臓や腸が自分でそうしなくても働いてくれているのは、当たり前の範囲で認識している。

この命の営みは何によって行われているのか?

頭蓋骨や脊髄の形が、脳脊髄の液体が、それらを含む身体全体が、構造としてそれがあることを示しています。

そしてそれを見つけて、検証し、数十年にわたり研究してきた人々がこのワークを作ってきた人たちです。
もちろん、今もそれは続いています。

 

ちょっと参考までに3つのクラニオの解説を。

このワークは研究されてきた背景と施術者による目的によって区別され、

構造的アプローチ:バイオメカニック

身体の不随意でリズミカルな動きを評価し、構造に働きかけるもの。

これは決められた手順と特定の技術によって修正の意図をもって構造の動く能力に働きかけます。

機能的アプローチ:メカニック

施術者は機能不全によって現れたモーションをたどり、関節、軟部組織や神経系の局所的なバランスをとることをサポートします。

生きているプロセスの動的側面を研究:バイオダイナミクス

人間を全体として考え、現実全体を基本的な生命力の相互作用によって生み出されたものと認識することから始まるワーク。

バイオダイナミクスは形態を生み出し、適切な機能と成長を与え、生命を組織、維持し、その働きをサポートするものです。

スイスなどでは保険の対象にもなっている補完医療としても使われているワークですが、

目の前の問題を解決するというより、それは身体に任せて、健康になろうとする力に意識を向ける、

カラダの意思に従う、というのがこのワークの特徴。

つまり、施術者はその人のカラダには介入しない、治療しようとはしないのです。

だから、施術者とは呼ばず、プラクティショナーと呼ばれます。

そしてワークはクライアントとの共同作業となるため、セッションと呼ばれるのです。

セッションの前に、お互いにニュートラルになる時間を取ること、センタリングと呼ばれる身体に意識を向ける時間を取ることは

共同作業のはじまりでもあります。

プラクショナーのお仕事は、その人のカラダが、その一次呼吸や液の動きを表現しやすいような場を提供し、知覚し、

その意図をサポートすることです。

これが大変繊細で難しくもあり、興味深い領域でもあるのです。

 

このワークの学びを始めておよそ2年、いつも来てくださっている皆様のお身体を借りて、練習するにあたり、

最近では私自身の知覚の変化はもちろん、身体の奥で何かを感じるという方も増えてきました。

このワークはカラダのシステムに働きかけるため、次第にそのシステムが整っていくという特徴があります。※

継続してご来店いただいている方のカラダはどんどん開拓され、表現ができるようになっていっていると考えられます。

未熟な状態からお付き合いいただいております故、そのスピードはゆっくり&わからないことの方が多いかもしれませんが、

まだまだこれからです。

そして、そしたら何が起こるのか。

教科書には「我々の想像を超えたこと」とあります。

何が起こるのでしょうか?

2025年、セミナー5,セミナー6へと進み、来年1年かけて事例研究、卒論研究に進む予定です。

ありがたいことに、ぜひやりたいというたくさんのお声を頂いております。

ぜひ、一緒に成長を重ねていただけると嬉しいです!

※通常の施術後にお時間の許される方にはお願いしております
※セッションモニターとして6月以降若干名募集予定です 公式ラインを登録してお待ちください

 

バイオダイナミクスに興味を持たれた方へ、8月にイントロダクションとしてその概要の説明や体験などのおためし講座があります

私はこの時感じた「光」をいまだに忘れられません。

あれから一度もありませんが(^-^;

一般の方でもOK!講座に参加されている方は職業も様々です。

セラピストさんならぜひ一度受けてみると世界観が、タッチが、変わると思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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